GitHub Actionsが、github.comおよびGitHub Enterprise Cloud with Data Residencyにおいて、セルフホストランナーのバージョン要件の適用を再開します。CI/CDワークフローを中断させないために、適用開始日までにすべてのセルフホストランナーを最新の対応バージョンへアップグレードしてください。
GitHub Actionsは、github.comおよびGitHub Enterprise Cloud with Data Residencyにおいて、セルフホストランナーのバージョン要件の適用を再開します。この変更は、信頼性と可用性を高めるためにGitHub Actionsの中核を作り直す、より大きな取り組みの一環です。Actionsチームは2024年初頭から、ジョブ実行とランナー通信を支えるバックエンドサービスの再設計を進めてきました。新しいアーキテクチャは現在、1日あたり1億2,000万件を超えるジョブ(従来の3倍以上)を処理し、Enterpriseは従来の7倍のジョブを毎分起動できるようになっています。
バージョン要件の適用再開は、この移行を完了させるための次のステップです。すべてのランナーが新しいプラットフォームへ移行するなかで、更新されたインフラと互換性のない古いランナーバージョンは、もはやサポートできなくなります。
2つの必須要件
ランナーを構成または(再)登録するには:ランナーはバージョン2.329.0以降である必要があります。この最小バージョンによって、新しいアーキテクチャがランナーを認識し、接続を許可できるようになります。
ワークフロージョブの実行を継続するには:新しいリリースが公開されるたびに30日以内にインストールし、常に最新の状態を保つ必要があります。この要件は以前から存在していましたが、これまで一貫して適用されてはいませんでした。
バージョン2.329.0は、新しいプラットフォームに登録するために必要な最小バージョンにすぎません。これはジョブ実行のための恒久的な最小バージョンではなく、ジョブ実行に有効な最小バージョンは、新しいランナーリリースが公開されるにつれて時間とともに引き上げられていきます。
登録時の最小バージョンを満たすだけでは十分ではありません。2.329.0に固定したまま二度と更新しないランナーは、ジョブを受け取れなくなります。
- 自動更新(auto-update)を有効にしているランナーは、30日要件を自動的に満たします。
- 自動更新を無効にしているランナーは、定期的に手動でアップグレードする必要があります。
メジャー・マイナー・パッチのいずれのバージョンであっても、ソフトウェアのすべてのリリースが「利用可能な更新」に該当します。利用可能な更新から30日以内にランナーが更新されない場合、GitHub Actionsサービスはそのランナーへのジョブのキューイングを停止します。さらに、重要なセキュリティ更新が公開された場合、GitHub Actionsは、その更新が適用されるまでそのランナーへのジョブのキューイングを一時停止します。
適用スケジュール
- GitHub Enterprise Cloud with Data Residency:完全適用は2026年7月31日
- GitHub Enterprise Cloud:完全適用は2026年9月25日
各適用開始日以降は、次のようになります。
- 登録に必要な最小バージョンを下回るセルフホストランナー(例:
2.329より古いランナー)は、登録または再登録ができなくなります。 - ワークフロージョブの実行に必要な最小バージョン(登録時の最小バージョンより高いバージョン)を下回る既存のランナーは、以前に登録済みであっても、ワークフロージョブの実行を停止します。
各適用開始日の前には、一時的なブラウンアウト(brownout:機能の段階的な遮断)が実施されます。まず未対応バージョンの登録が断続的にブロックされ、その後ジョブ実行のブロックへと拡大します。すべてのブラウンアウトは米国東部時間(ET)11:00〜15:00(日本時間では翌日0:00〜4:00)に実施されます。
GitHub Enterprise Cloud with Data Residency のブラウンアウト日程
| 週 | 頻度 | 種別 | 結果 | 日程(ET) |
|---|---|---|---|---|
| 第1週 | 1日 | 構成(Config) | 旧バージョンのランナーは登録不可 | 6月29日 |
| 第2週 | 2日 | 構成(Config) | 旧バージョンのランナーは登録不可 | 7月6日、7月8日 |
| 第3週 | 3日 | 構成(Config)および 構成+実行(Config + Runtime) | ランナーは登録不可。Config + Runtimeの日はジョブ実行も不可 | 7月13日(Config)、7月15日(Config + Runtime)、7月17日(Config) |
| 第4週 | 3日 | 構成+実行(Config + Runtime) | ランナーは登録不可・ジョブ実行不可 | 7月20日、7月22日、7月24日 |
| 適用 | — | — | 完全適用を開始 | 2026年7月31日 |
GitHub Enterprise Cloud のブラウンアウト日程
| 週 | 頻度 | 種別 | 結果 | 日程(ET) |
|---|---|---|---|---|
| 第1週 | 1日 | 構成(Config) | 旧バージョンのランナーは登録不可 | 8月24日 |
| 第2週 | 2日 | 構成(Config) | 旧バージョンのランナーは登録不可 | 8月31日、9月2日 |
| 第3週 | 3日 | 構成(Config)および 構成+実行(Config + Runtime) | ランナーは登録不可。Config + Runtimeの日はジョブ実行も不可 | 9月7日(Config)、9月9日(Config + Runtime)、9月11日(Config) |
| 第4週 | 3日 | 構成+実行(Config + Runtime) | ランナーは登録不可・ジョブ実行不可 | 9月14日、9月16日、9月18日 |
| 適用 | — | — | 完全適用を開始 | 2026年9月25日 |
適用開始前に表示される内容
Actionsは以下を提供します。
- 古いランナーでワークフローが実行された際の、実行時ジョブアノテーション
- 未対応のランナーバージョンを特定し、アップグレードを計画するためのAPIおよびツール(REST APIに追加されたランナーバージョン情報を含む)
適用開始日までにアップグレードを行わなかった場合は、次のような状況が発生する可能性があります。
- 新しいランナーがActionsに登録できなくなる
- 既存のランナーがジョブの受け取りや実行を停止する
- 未対応ランナーを対象とするワークフローが、キューに滞留したり失敗したりする
アップグレードが必要なランナーの特定
GitHub Enterprise CloudまたはGitHub Enterprise Cloud with Data Residencyでは、Enterpriseのオーナーは監査ログ(audit log)で登録イベントを照会することで、ランナーのバージョンを監査できます。
org.register_self_hosted_runner:Organization単位の登録イベントrepo.register_self_hosted_runner:リポジトリ単位の登録イベントenterprise.register_self_hosted_runner:Enterprise単位の登録イベント
対応が必要なこと
CI/CDワークフローの中断を避けるために、次の対応を行ってください。
- すべてのセルフホストランナーを最新の対応バージョンにアップグレードする
- インストールスクリプト、VMイメージ、コンテナイメージ、デプロイ自動化を更新する
- 古いキャッシュイメージやテンプレートから作成されたランナーを作り直す
セルフホストランナーを早めにアップグレードしておくことで、Actionsを中断なく利用できます。詳細はセルフホストランナーのドキュメントをご覧ください。
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翻訳元Changelog:GitHub Actions: Minimum version enforcement timeline for self-hosted runners