GitHub SponsorsはPatreonと提携したことで支援範囲が新たな地域へと拡大します。
GitHubがGitHub Sponsorsという開発者を支援する仕組みを構築し、現在も発展させ続けているのは、ソフトウェア開発に関わるすべての人にとってオープンソースエコシステムが持続可能なものとなる未来を信じているからです。2023年4月、GitHubはスポンサーシップの輪を拡げ続けるという目標を掲げ、企業出資によるスポンサーシップの一般提供(GA)を開始しました。GitHubがこの仕組みの構築に尽力したことで、多くの企業から協力を得ることができ、6ヶ月足らずでGitHub Sponsorsに参画する企業数は4,200社に達しました。4月の発表時点から20%の増加です!ご協力ありがとうございます!
今後も資金提供を続けていくため、GitHubは、Patreonと提携して資金提供の機会を増やすこと、35の新たな地域へと支援範囲を拡大すること、企業の資金提供体験を向上させる新機能を発表いたします。
GitHub SponsorsとPatreonのパートナーシップ
GitHubでは、オープンソースで開発を行ううえでの課題として、資金調達が大きいと理解しています。私たちは、プロジェクトで資金を得るためのさまざまな手段を提供することにより、開発者を支援したいと考えています。本日、Patreonとの提携を発表できることを嬉しく思います。Patreonの使命は「クリエイティブな人たちに資金を提供すること」です。Patreonはクリエイターの創造的な自由を拡大することを重視しており、クリエイターがコミュニティを自由に構築、維持し、繁栄させていけるようにしています。そのため、GitHubがPatreonと提携することは意義が大きいことなのです。
Patreonとの新たな統合により、スポンサーはGitHubアカウントとPatreonアカウントをリンクさせ、Patreon側でスポンサーシップを処理し、GitHubプロフィール側でスポンサーシップが認められたことを確認できるようになります。個人や企業のアカウントは、GitHubとPatreonのアカウントをリンクさせ、スポンサーシップの機会を広げることができます。
始め方は、こちらをご覧ください。
https://docs.github.com/ja/sponsors/receiving-sponsorships-through-github-sponsors/enabling-sponsorships-through-patreon
新たな地域への拡大と支援
GitHubでは支援地域を拡大し、世界中から35の新しい地域を追加しています。この拡大に伴い、ウェイティングリストから3,400人以上の開発者を迎えることができ、GitHub Sponsorsの現在の支援対象は103の地域になります。
GitHubは現在、次の国と地域からGitHub Sponsorsに参加しているメンテナーを正式に支援しています:アルバニア、アンティグア・バーブーダ、アルメニア、バーレーン、ボスニア・ヘルツェゴビナ、カンボジア、コートジボワール、エクアドル、エルサルバドル、エチオピア、ガーナ、グアテマラ、ガイアナ、ジャマイカ、ヨルダン、クウェート、マカオ特別行政区(中国)、マダガスカル、マレーシア、モーリシャス、モルドバ、モンゴル、ナミビア、ナイジェリア、北マケドニア、オマーン、パナマ、カタール、ルワンダ、セネガル、スリランカ、セントルシア、タンザニア、ウズベキスタン、ベトナム。
上記の地域の開発者で、スポンサーシップを受けることに興味がある方は、GitHub Sponsorsでプロフィールを設定してください。すでにウェイティングリストに登録済みなら、準備はすでにできています!
ご存じでしたか?
GitHubは先日、セルフサービス型企業のお客様向けに、メンバー企業でスポンサーシップを簡単に作成できるようにする機能の提供を開始しました。現在、10社中9社以上の企業が、少なくとも何らかの形でオープンソースソフトウェアを使用しています。こうした状況を踏まえて、GitHubは企業に対する請求書発行処理を強化し、企業がスポンサーシップの支払い方法として請求書発行処理の登録とリクエストをより簡単に行えるようにしました。
さらに、セルフサービス型企業のお客様に対しては、メンバー企業にスポンサーシップの作成権限を簡単に付与できるようにしています。
GitHubでは常にコミュニティの意見に耳を傾け、フィードバックが寄せられることに感謝しています。GitHubのコミュニティディスカッションリポジトリでぜひご意見をお聞かせください。