GitHub Desktop 2.0をリリース StashとRebaseにも対応

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GitHub Desktop 2.0が正式にリリースされました。前回の1.0のリリース以来、ワークフローのサポート向上のために数々の機能を追加してきました。マージコンフリクトを簡単に解決できる機能のほか、共同作業者がコミットして他の作業者とクレジットを共有することや、GitHubのPull Requestを確認することも可能になりました。そして、今回のリリースにより、ユーザからの要望が多かった機能であるStashとRebaseにも対応しました。GitHubではユーザの声に耳を傾け、ソフトウェア開発の成功に欠かせないワークフローのサポートに重点を置いています。ベテラン開発者もバージョン管理に不慣れな新人開発者も、GitHub Desktopなら何をすべきかがすぐにわかります。

世界中の開発者と議論を重ねた結果、作業スタイルは開発者やチームによって異なることがわかりました。GitHub Desktop 2.0の目標は、複数チームでのコラボレーションを実現し、GitHubを利用するチームの一般的な開発パターンをサポートすることです。GitHub Desktopでは、Gitを活用することで迅速に情報を入手して生産性を上げ、開発に付きまとう落とし穴を簡単に回避することができ、経験を積みながら重要な基本コンセプトを学ぶこともできます。そのため、インストラクターやバージョン管理に不慣れなユーザによる利用が増えています。

Stash

バグの再現や修正中に、一時的にコンテキストを切り替えなければならないことがよくあります。Gitのブランチはとても便利ですが、作業中の変更はどうすればよいのでしょうか?Desktop 2.0では、作業が未完了でコミットできない状態の場合、変更を新しいブランチに適用するか作業中のブランチに保存するかを選択できます。

Rebase

開発者の皆さんから、マージコミットのないクリーンなコミット履歴を望むチームが多いという声が寄せられました。チームによって好みが大きく異なる場合がありますが、これはその良い例です。日頃からブランチをマージすることに慣れているユーザは、これまでと同じワークフローを使い続けることができます。一方で、マージコミットのないレポジトリで作業したいユーザーは、Rebase に対応したDesktop 2.0でコミット履歴をクリーンな状態に保つことができます。

コラボレーションは楽しく

GitHub Desktop 1.0以降、コラボレーションを後押しする機能をリリースしてきましたが、コラボレーションが退屈になっては本末転倒です。力を合わせて新しいものを生み出す作業は楽しものであるべきです。そして、小さな変化が大きな変化を生み出せるのです。1.0のリリース以降、GitHubは創造的かつ協力的なチームのあり方を後押しする機能を導入してきました。メッセージを伝えるための絵文字や、GitHubユーザ名をメンションするだけでコミットの共同作業者を選択できる機能に加え、コミットを完了すると、次の推奨手順を添えてGitHubに作業をプッシュできる機能も追加しています。他のユーザと共同で完了した作業のクレジット共有も、今までになく簡単にできます。

オープンソースに対する尽力

GitHub Desktop最新バージョンのオープンソース化にあたっては、コミュニティのコントリビュータの皆さんの協力がなければ実現できませんでした。オープンソースこそGitHubのDNAです。3,600万人もの開発者をつなぐエコシステムの一員となり、社内でオープンソースメンテナの必要性を提唱できたことを誇りに思います。オープンソース化には全員が一丸となって取り組まなければなりません。150人を超えるコミュニティのコントリビュータの皆さんの多大な貢献に心から感謝します。GitHub Desktopを素晴らしいものにしていただきありがとうございます。

次のステップ

今後もGitHub.comからGitHub Desktopに表示できるコンテキストが増え、ローカルマシンでの生産性がさらにアップします。その第一歩となるのが、GitHubとDesktop間のPull Requestの緊密な統合です。GitHub.comからのすべてのPull RequestをGitHub Desktopで簡単に開くことができるため、すぐにローカルで作業できます。今後、レビュー中の動作テスト、コミット追加、マシン上でのコード確認も可能になります。また、次の推奨手順を使うことで、GitHub DesktopでのPull Request作成がさらに簡単になります。

これまでにGitHub Desktopをダウンロードしたユーザは数千万人におよび、毎月50万人ものユーザがアプリケーションを開発しています。GitHubは、影響力と需要の大きいGitのローカルワークフローを数多く作り上げてきました。現在は、GitHub.comの機能をさらに拡大し、ワークフローごとにシームレスな動作を実現できるよう取り組んでいます。さらに多くのユーザがソフトウェア開発、研究、設計などに参加できるよう、障壁を減らしていきたいと考えています。ソフトウェア開発はGitHub Desktopがサポートします。

ぜひGitHub Desktopをお試しください。