私たちは、適切なツールとトレーニングがあれば、すべての開発者がAIエンジニアになれると信じています。GitHub Modelsは、GitHub Codespacesでモデルを使ったプレイグラウンドからコード生成、Azure経由でのデプロイまで、いかにシンプルに行えるかをお見せします。限定パブリックベータへのサインアップはこちらから。
家庭用コンピュータの黎明期から、開発者の創作の主流はコードを使ってソフトウェアをビルド、カスタマイズ、デプロイすることでした。AIの時代となった今日、機械学習モデルを活用する能力という、二次的かつ同様に重要な創造様式が急速に台頭しています。バックエンドとフロントエンドのコードと1つ以上のモデルを含むフルスタックで、生成AIアプリケーションを構築することが増えていながら、ソフトウェア開発者の多くはオープンモデルやクローズドモデルに簡単にアクセスできないままでしたが、今日、それが変わります。
私たちはGitHub Modelsを立ち上げ、1億人以上の開発者がAIエンジニアとなり、業界をリードするAIモデルを使って構築できるようにします。
Llama 3.1からGPT-4o、GPT-4o mini、Phi 3、Mistral Large 2まで、GitHubのビルトイン・プレイグラウンドで各モデルにアクセスし、様々なプロンプトやモデルのパラメータを無料でテストすることができます。プレイグラウンドで見て気に入ったら、GitHub CodespacesやVS Codeの開発環境にモデルを持ち込める経路を作成しました。そして、本番環境に移行する準備ができたら、Azure AIは、組み込みの責任あるAI、Enterpriseグレードのセキュリティとデータプライバシー、グローバルな可用性を提供し、一部のモデルでは25以上のAzureリージョンでスループットと可用性を担保した状態でプロビジョニングできます。AIアプリケーションの開発と実行が、かつてないほど簡単になりました。
GitHubのモデルプレイグラウンドから始めよう
私たちの多くにとって、開発者になるための学習は教室での直線的な道筋では起こりませんでした。練習し、遊び回り、実験を通して学ぶことが必要でした。AIモデルについても同じことが言えます。新しいインタラクティブなモデルのプレイグラウンドでは、学生、ホビイスト、新興企業などが、Meta、Mistral、Azure OpenAI Service、Microsoftなどの最も人気のあるプライベートモデルやオープンモデルを、数回のクリックとキー操作だけで探索することができます。ソースコードを管理する場所で、AIアプリケーションの実験、比較、テスト、デプロイしましょう。
GitHubとマイクロソフトのプライバシーとセキュリティに対する継続的なコミットメントに沿い、GitHub Modelsのプロンプトや出力がモデルプロバイダーと共有されたり、モデルのトレーニングや改善に使用されたりすることはありません。
David J. Malan教授はこの秋、ハーバード大学のCS50でGitHub Modelsをテストに使い、学生がより簡単にAIを実験できるようにする予定です。
様々なモデルのテストと比較
すべてのソフトウェアはユニークです。同様に、すべてのモデルは、その機能、パフォーマンス、コストにおいてユニークです。Mistralは低レイテンシーを提供し、GPT-4oは音声、視覚、テキストをリアルタイムの需要に応えるマルチモーダル・アプリケーションの構築に優れています。高度なシナリオの中には、RAG(Retrieval Augmented Generation:検索拡張生成)用のエンベッディング・モデルのように、異なるモードのインテグレーションを必要とするものもあります。
一連のモデルにより、ソフトウェア開発者は集中してより多くの実験を行い、これまで以上に速く学習するために必要なすべてのオプションを手に入れることができます。そして、これは始まりに過ぎません。今後、GitHub Modelsの一般提供(GA)に向けて、さらに多くの言語、ビジョン、その他のモデルをプラットフォームに追加していく予定です。
GitHub Codespacesを起動して、あなたのアイディアに命を吹き込む
楽しみはプレイグラウンドに留まりません。GitHub Codespacesのパワーで、モデル推論コードを自分のプロジェクトに落とし込む前に実験できる、摩擦のない道を作りました。様々な言語やフレームワークのサンプルコードが用意されているので、いわゆる「works on my machine」問題、つまり「私のマシンでは動くが他では動かない」問題にぶつかることなく、様々なシナリオを試すことができます。
準備ができたら、プロジェクトで動かすのは簡単です。プレイグラウンドと GitHub Codespaces で得た知識を使って、自分のアプリケーションでプロトタイプや概念実証をセットアップしましょう。GitHub Actions で、GitHub CLI 内の GitHub Models コマンドを使い、一連の JSON ファイルをパイプすることで、プロンプトの検証を実行できます。また、GitHub Modelsを活用してGitHub Copilot Extensionを構築し、ソフトウェア開発のあらゆるステージでGitHubのプラットフォームエコシステムを拡張することもできます。そして最後に、GitHubの個人用アクセストークンをAzureのサブスクリプションとクレデンシャルに置き換えることで、Azure AIを使って本番環境に移行することができます。
「AIスタートアップの創業者であり、オープンソースのメンテナーである私のチームは、GitHub Modelsを使うことで、様々なLLMにアクセスし、一箇所で実験することができます。これにより、開発が合理化され、AIアプリケーションを構築するための参入障壁が低くなりました。」- アナンド・チョウダリー, FirstQuadrant共同創業者
AI時代のクリエイターネットワーク
オープンソースコラボレーションによるAIの創造から、AIの力を活用したソフトウェアの創造、GitHub ModelsによるAIエンジニアの台頭まで、GitHubはAI時代のクリエイターネットワークです。
汎用人工知能(AGI)への道は、GitHub上の相互接続されたコミュニティのソースコードとコラボレーターなしには築けません。
GitHub Copilotは、ソフトウェア製品の生産スピードを根底から変えるもので、すでに有効化されたファイルではコードの50%近くが記述されています。GitHub Copilot Workspaceがあれば、何百万人もの初心者、趣味の開発者、プロの開発者が、完全に人間の言葉でコーディングできる世界が実現します。
そして今、GitHub Modelsを使えば、1億人以上の開発者が、ソースコード、問題、プルリクエスト、ワークフロー、リポジトリを管理しているGitHubに直接アクセスして、新しいAIモデルを試すことができます。
今後数年間、私たちはAIテクノロジーへのアクセスを民主化し続け、10億人の開発者のうねりを生み出していきます。そうすることで、世界人口の10%が、人類の進歩を加速させる画期的な技術を構築し、発展させることができるようになるのです。
本日より、GitHub Modelsの限定パブリックベータを開始します。今すぐご登録ください。みなさんがここから何を作るのか、楽しみでなりません。