GitHub Copilot Chat now generally available for organizations and individuals

GitHub Copilot Chat、組織と個人向けに一般提供(GA)開始

Image of Ishikawa Setsuna
Author

すべてのGitHub Copilotユーザーは、追加料金なしでCopilot Chatで自然言語によるコーディングを利用できるようになりました。


GitHub UniverseにおいてGitHubがGitHub Copilotにより、世界有数のAIが支援するソフトウェア開発者プラットフォームへと拡張し、進化したことを発表しました。開発者プラットフォームのAI機能の核となるGitHub Copilot Chatは、自然言語を新しい普遍的なプログラミング言語として使うことを可能とするものです。

本日、GitHub Copilot Chatは、Visual Studio CodeVisual Studio向けに一般提供(GA)を開始しました。当初からあるGitHub Copilotの生産性を高めるコード補完機能は、すべてのGitHub Copilotプランに含まれます。また、認定された教員、学生、人気のオープンソースプロジェクトのメンテナーには無償で提供されます。

これにより、GitHub Copilotのすべての個人ユーザーがGitHub Copilot Chatを利用できるようになりました。企業や組織の管理者は、GitHub Copilot Chatの設定を有効にすることで、開発チームにGitHub Copilot Chatへのアクセスを許可できます。ベータ版のGitHub Copilot Chatを使用している場合や既に開発チームにアクセス権を付与している場合、追加の操作は必要ありません。

GPT-4を搭載、あらゆる自然言語で利用可能

GPT-4を搭載したGitHub Copilot Chatは、開発者のシナリオに特化して設計された、コンテキストを認識するAIアシスタントです。チームあるいは個人の開発者に関係なく、ドイツ語やポルトガル語、あるいは日本語など選択した自然言語でGitHub Copilot Chatにプロンプトを入力し、IDEを離れることなくリアルタイムでガイダンスを受けることができます。複雑なコーディング概念の説明から、セキュリティの脆弱性の検出、単体テストの記述まで、GitHub Copilot Chatはすべての開発者が思考する速さでイノベーションを起こせるよう支援します。

非常に多くの機能があるため、GitHub Copilot Chatの優れた機能を日々のワークフローにどう取り入れたら良いのか迷うかもしれません。GitHub Copilot Chatは、個々の開発者とそれぞれの独自コーディング手法に合わせてカスタマイズされます。いつ、どこで使うかは開発者次第です。参考のために、GitHubの開発者がどのようにGitHub Copilot Chatを活用して、ワークフローの状態を維持し、よりセキュアで優れたソフトウェアをこれまで以上に速く開発しているかをご紹介します。

プログラミング言語間のシームレスな翻訳

「標準化への取り組み、モノリスの解体、パフォーマンス上の利点の追求など、プログラミング言語間で翻訳を必要とする理由は多数あります。GitHub Copilot Chatでは、翻訳を必要とするコードを理解し、そのコードを実際にターゲット言語に翻訳することで、これまで以上に簡単に翻訳を行うことができます。これにより、コードの書き換えやロジックの転換にかかる時間を大幅に節約できるだけでなく、認知的負荷や精神的労力を軽減し、品質や設計に集中することができます。

私は最近、JavaScriptアプリケーションをJavaに翻訳し、さらにC#に翻訳するデモを行いました。そこでは、それぞれの言語とフレームワークの間には基本的な違いがあるため、最初にターゲットの言語とフレームワークでアプリケーションの初期バージョンをブートストラップします。GitHub Copilot Chatではコマンド @workspace /new を使用して、1分以内にこれを稼働させることができました。その後、[Translate this File to java/C#] (このファイルをjava/C#に翻訳してください)のような簡単なプロンプトを入力すれば、GitHub Copilot Chatがターゲットの言語とフレームワークの特徴を自動的にピックアップし、質の高い結果を表示してくれます。最後に、品質とパフォーマンスを確保するためにコマンド @workspace /test を使ってユニットテストを簡単に生成しました」

– David Losert, Principal Solutions Engineer

コーディングに関する質問にリアルタイムで回答

「気がついたらいつもGitHub Copilot Chatを開いてアイディアをbashコマンドに素早く変換し、探している情報を入手したり、今やっている作業を中断することなく、すぐに忘れてしまう特定のコマンドフラグを調べたりしています。先日はGitHub Copilot Chatを開いて、Rubyのテストで使っていたヘルパー関数を有効なTypeScriptに変換し、新しいプロジェクトの作業の一部で使用しました。

すぐにGitHub Copilot Chatを呼び出して質問し、返された結果を微調整すれば求めていたものが正確に手に入ります。何ページも検索結果を見て回るのとは大違いです」

– Justin Herrick, Staff Engineer

コーディングプラクティスを即座に更新、より大局的に考える時間を増加

「これまで多岐にわたる技術スタックや製品に携わり、GitHubでも多くのチームでさまざまな役割を担ってきました。その結果、認めたくはありませんが、確かにやったことがあるのに、正確にどうやったかを思い出せず、画面を見つめたまま何も入力できないことが増えました。以前はもう一度試したり、履歴を検索したり、通常の検索をしたりしていましたが、現在はGitHub Copilot Chatを立ち上げて記憶をすぐに呼び覚ますことができます。それだけでなく、新しいテクニックを学べることもあります。現在も他の人とペアを組み、協力して大きなプロジェクトに取り組むことを楽しんでいます。そのようなつながりの中でこそ、強固な信頼関係が生まれ、大きな成長が生じるからです。その一方、GitHub Copilot Chatを使って、思い出せないことを思い出したり、何か新しいことを基本から始めたりすることも、とても有益です。

最近のやり取りを見てみると、複雑なSQL構文をKQLに翻訳したり、大雑把な正規表現を生成したり、コードスペースでAPIのシナリオをテストしたり、いろいろなことをしています。GitHub Dependabotを海賊に例えて説明し、10代の息子の質問に答えると同時に笑いも取れるよう頼んだこともあります。常に私を支え、前進させ、より重要なことに集中させてくれるので、とても感謝しています」

– Liz Saling, Staff Engineer

開発者のグローバルホームとして、GitHubは開発ライフサイクル全体にAIを導入することで、開発者が人生で最高の仕事をできる環境で楽しみながら開発できるようにすることに全力を注いでいます。GitHub Copilot Chatを使った私たち自身の経験から、GitHubはそれができると確信しています。GitHub Coplot Chatを使い始める際は、こちらのガイドをご覧ください。皆さんが創り出すものを見ることをとても楽しみにしています🚀