GitHub透明性センターの最新データと、GitHubのようなコードコラボレーションプラットフォームのモデレーションの特徴に関する新しい論文をご紹介します。
GitHubでは2014年からプラットフォーム上のユーザーデータやアカウントの運営に関する情報開示を行なっており、2023年11月に開設したGitHub透明性センターにて2024年上半期のデータを更新しましたので、データとビジュアライゼーションをご覧いただき、ご自身の調査用にダウンロードいただけます。直近の期間では、2024年上半期に処理された1,041件の通知と18,472件のプロジェクトが削除されたのに対し、2023年下半期には964件の通知と6,358件のプロジェクトが削除され、DMCAの削除要請の影響を受けたプロジェクトが大幅に増加していることにお気づきでしょう。この急増は、主に1件の削除要請とそれへの対応に起因しています。
GitHubのモデレーションには、コードコラボレーション環境に特有の課題がありますが、ポリシー立案者や研究者、その他のステークホルダーは、GitHubのようなプラットフォームがどのように機能するのかあまりよく知りません。私たちのPolicyチームは長年にわたり、開発者、コード・コラボレーション、オープンソース開発の利益を代弁してきました。オープンソースソフトウェアは公共財であり、経済のあらゆるセクターを支え、不可欠なデジタルインフラとしての役割を担っています。一方、Trust and Safetyチームは、技術的および社会的発展に応じて、コンテンツモデレーションに対する開発者優先のアプローチを継続的に進化させてきました。
コードコラボレーションに対する理解を広げ、私たち自身のガバナンスの透明性を高め、プラットフォーム研究の充実を図るため、GitHubのTrust and Safety、Legal、Policyチームが共著し、Journal of Online Trust and Safetyに掲載された論文「Nuances and Challenges of Moderating a Code Collaboration Platform」をご紹介できることを誇りに思います。この英語の論文は誰でも読むことができますので、ぜひ全文をお読みください。この論文では、コードコラボレーションプラットフォームのモデレーションがいかにユニークな検討事項をもたらすかについて、多様なケーススタディを交えて説明しています。また、AIの新たなフロンティアが、開発者優先のスタンダードを大規模に維持するための課題と機会をどのように提示するかについても考察しています。
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