GitHubのCEO、Thomas Dohmkeが登壇し、GitHub Copilot Xの魅力を紹介しました。
Web Summit Rio 2023でのThomas Dohmke (GitHub CEO)の講演を見逃した方は、本ブログ記事でスピーチの内容をご確認いただけます。GitHub Copilot Xに関する情報はこちらよりご確認ください。 |
Rioにお集りの皆さん、こんにちは。Thomasです。私は開発者です。この場に立つことを、約1年前から楽しみにしていました。お話しする内容として、当初は「AIとアプリケーションの未来」というトピックを考えていたのですが、ふと思ったのです。「皆さんの目の前で、コードを使ってなにかを作り、披露するのがいいんじゃないか」と。
私は社会人になってからずっと、開発者として働いてきました。初めてコードを書いたのは1989年です。ですがCEOに就任してからしばらくというもの、コントリビューターとしての仕事ができていませんでした。ここにいる皆さんやすべての開発者と同じように、私のエネルギーや創造力にも限りがあります。そして、日々の生活の中で、個人的なことから仕事に関することまで、様々なものに気を取られ、朝から徐々にエネルギーが奪われています。
朝、目を覚ました時は最も創造力に満ち溢れており、時に素晴らしいアイデアを思いつくことがあります。ですが、コーヒーを淹れたらすぐに、いろいろなものに気を散らされてしまうのです。Slackのメッセージやメールがどっと届くし、クライアントへのプレゼンの前に資料を確認しないといけない。庭では、子どもたちが「サッカーボールが塀の向こうに行ってしまった」と大声をあげていて、当然のことながら、子どもたちは私にお隣さんの所へボールを取りに行って欲しいわけです。
その後デスクに戻って、ミーティングづくしの一日が始まります。日が暮れる頃には、朝方思いついたアイデアは消え失せてしまい、夜遅くともなれば、目を開けていられないほどの眠気に襲われます。正直なところ、「コーディングに付随する日常的なタスクや決まりきった作業をやらなければいけない」と考えるだけで思考が止まり、始めることすらしたくないと思ってしまうのです。これは、多くの開発者に当てはまることでしょう。
ポイントは「ボイラープレートは最悪」ということです。定型作業全般、特に反復作業は、達成したい事柄の前に立ちはだかる壁でしかありません。日々、終わりのない定型作業を行っていては、世界を変えるような新しいアイデアを生み出すことなどできません。しかし、AIによって、こうした障壁は取り除かれようとしています。
皆さんは「10xプログラマー (10x developer)」というワードを目にしたことがあるかと思います。よくあるインターネットジョークの1つですが、10xプログラマーはたびたび話題に上がります。この「10xプログラマー」を、GitHub CopilotとGitHub Copilot Xで再定義する時が来たのです!開発者が10倍の生産性を生み出せるよう努力する必要があるということではなく、すべての開発者が10倍の生産性を得るに値するということです。あらゆるフェーズでAIを活用することで、私たちは何にも囚われることなく、真の創造を実現できます。あらゆる場面でAIを活用することで、「10xプログラマー」を実現できるのです。
想像してみてください。10日かかる仕事が一日で終わったら、どうでしょう?10時間かかる仕事が1時間で終わったら?10分の仕事をコマンド1つで終えられたら、どうでしょうか?これにより、真の自己表現が可能になります。またこれは、次世代の開発者が頭の中で考えるのと同じくらいの速さで学び、そして構築する手助けにもなります。結果として、私たちはデジタルの創造性における新たな春を迎えるでしょう。そこでは、たとえどんな一日になっても、朝、目を覚ました時に思い浮かんだアイデアのすべてを完全に実現できるのです。
講演の最中に、15分でスネークゲームを作りました。
今朝目を覚ました時、何かを作りたいと思ったんです。スネークゲームは古典的なゲームで、元々1976年に開発されたものですが、オリジナルのものを作りたいなと。あと15分ありますね。ではこれから、スネークゲームを作っていきます。Copilot Xを起動して始めましょう!
開発者のスーパーパワーを10倍にする方法をご紹介します。こちらからGitHub Copilot Xの詳細をご確認ください。