GitHub Enterprise Server 3.0 RC版(リリース候補)として公開したので紹介します。GitHub Universe でのキーノートセッションで発表されたこのリリースは、大きな機能改善を行っています。
- GitHub Actions – 開発者優先のワークフロー自動化とCI/CD
- GitHub Packages – コードと一緒にパッケージを発行して使用
- GitHub for mobile (ベータ版) – モバイルデバイスからでも共同作業ができるiOS/Androidアプリ
また、コードセキュリティの自動化を実現するGitHub Advanced Securityにも対応します。
- コードスキャン – すべてのPull RequestをCodeQLでスキャンし、既知の脆弱性を検出
- シークレットスキャン(ベータ版) – プロダクション環境に公開すべきでないにコード内のクレデンシャルを検出
本バージョンアップでは、Enterprise Server を完全に再設計し、最新のコンテナ化されたプラットフォームを構築することで、より柔軟な管理とスケーラビリティの向上を実現しました。
RC版(リリース候補)の最新の機能を、できるだけ早く皆さんに試してもらい、早期にフィードバックを収集することで品質向上につなげます。まずは非運用環境でテストしてみてください。
今すぐRC版をダウンロードしてみてください。RC版のリリースプロセスの詳細はこちらから確認できます。
GitHub ActionsとGitHub Packages
GitHub Actions (#89) は、あらゆるソフトウェア開発のワークフローを簡単に自動化します。ちょうど1年前にリリースされたばかりですが、すでにGitHub.comのCIソリューションとしてはナンバーワンの座を獲得しています。パッケージホスティングサービスのGitHub Packages (#97) と一緒に使うことで、コード、CI、デプロイメントソリューションを含むエンドツーエンドのDevOpsワークフローを作成することができます。
GitHub Enterprise Server 3.0には、開発者に好評なActionsやPackagesの機能がすべて搭載されています。ワークフローは、Issueの作成、新規リリース、Pull Request作成などのイベントをトリガーにして、GitHub でのデプロイメントの自動化とカスタマイズを簡単に行うことができます。また、GitHub Connect を通して、パートナーやコミュニティによって書かれた 6,700 以上のGitHub Actionsを、 GitHub マーケットプレイスで入手できます。
GitHub Enterprise Server 2.22では、GitHub ActionsおよびPackagesの限定ベータ版をリリースしました。これは、Enterprise Server製品では最大のベータプロジェクトとなりました。このプロジェクトで、最もニーズの多かったいくつかの機能を 3.0 に追加しました。
ランナーの作成からグループを通じたアクセス管理、マーケットプレイスアクションのセキュリティポリシー、チームがベストプラクティスをより早く導入するためのカスタムワークフローテンプレートに至るまで、管理者がGitHub Actions管理/展開すること容易にする機能を提供します。また、フォーク上でのActionsの実行のサポートも改善され、ワークフローの自動化を実現することでインナーソースをより実施しやすくなります。
コードセキュリティの自動化
GitHub Advanced Security を使うと、コードを書きながらセキュリティの脆弱性を発見することができます。コードスキャンとシークレットのスキャン機能を使えば、開発ワークフローの一部として脆弱性を早期に発見することができます。
コードスキャン (#105) は 3.0 で正式に利用できるようになります。これは、開発者ファーストで考えた、 GitHub ネイティブのアプローチで、本番環境にデプロイする前に、セキュリティ脆弱性を簡単に見つけることができます。世界で最も強力なコード解析エンジンである CodeQL を搭載しており、開発者のワークフローに不可欠な部分としてセキュリティを自動化します。
このリリースには、ベータ版のシークレットスキャン (#57) も含まれています。シークレットスキャンは、GitHub にプッシュされたときにコード内の認証情報を検出する高速なエンジンです。30以上のシークレット発行パートナーに対応し、幅広いパターンを使ってクレデンシャルをスキャンします。GitHub Advanced Security をすでに使っているユーザーは、5万以上のプライベートリポジトリに対してシークレットスキャンを有効にしており、毎週200万以上のスキャンをプライベートな Git プッシュに対して行っています。シークレットスキャンを使えば、Enterprise Server上のリポジトリ管理者は、シークレットがコミットされるとすぐに通知を受けることができます。
GitHub Advanced Security の利用については、GitHub営業にご相談ください。
GitHub for MobileがGitHub Enterprise Serverに対応
GitHub for mobile (#131) を使えば、外出先でもプロジェクトの進捗を把握することができます。完全ネイティブの Android、iPhone、iPad アプリを使って、通知をトリアージしたり、Issueを整理したり、Pull Requestを確認したりマージしたりすることができます。100万件以上のインストール実績を持つこのモバイルアプリを使って、すでに何千ものチームが、どこにいても、より迅速なコラボレーションを実現しています。
ネイティブアプリのバージョン 1.4.0 では、Enterprise Server 3.0 のベータ版を導入しています。GitHub.com アカウントでログインした後、プロファイル設定から Enterprise アカウントにサインインすることができます。両方のアカウントでログインした状態を維持し、プロファイルタブを長押しすることで簡単にアカウントを切り替えることができます。
モダンな開発スタイル
GitHub Enterprise Serverは、より改善したセキュリティとアーキテクチャのアップデートを実装しています。このプラットフォームは完全にコンテナ化され、より迅速に機能を提供するためのプラットフォームを提供し、管理者はあらゆる規模でGitHub Enterprise Serverをより柔軟に管理できるようになりました。
これらの変更点やその他の詳細は、GitHub ドキュメントと一緒に掲載されている、リリースノートで確認してください。
RC版をお試しください
今すぐRCをダウンロードして、フィードバックをお送りください! RC版は非運用環境でテストするのをおすすめします。問題が発生した場合は、GitHub サポートまでお問い合わせください。
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