GitHubが提供するコードレビューにおけるコラボレーションやビッグデータが実現するセキュリティ機能を活用することで、あらゆる規模のチームが最高の製品を開発し、リリースすることができます。先日リリースされたGitHub Enterprise新プランを利用することで、企業は自社ホスティングおよびクラウドでの利用が可能になり、よりフレキシブルな環境でGitHubを利用できます。新プランでは、GitHub Enterpriseを1シート購入することでEnterprise CloudとEnterprise Serverの両方のインスタンスにアクセスできるようになりました。
今回リリースするEnterprise Server 2.16では、開発者が時間を節約し、チームおよびチームのリポジトリ管理を簡素化するのに役立つ新機能が実装されました。最新バージョンのEnterprise Serverを入手して、これらの新機能をご利用ください。
Enterprise Server 2.16をダウンロードする
デベロッパーエクスペリエンスの改善
本リリースにより、開発者はさらにコラボレーションを進め、より生産的な開発作業ができる機能を提供します。
Forceプッシュのタイムライン表示
Forceプッシュは、決して推奨されるものではありませんが、広く採用されているワークフローの1つであり、RebaseやSquashマージを取り入れている一部のプロジェクトや組織では必須になっていることもあります。Forceプッシュのイベントをタイムラインに含めることで、プロジェクトメンテナーは他の共同作業者の作業追跡をサポートします。
Issueテンプレート自動化の改善
1プロジェクトにつき複数のテンプレートを作成する際に、これまでの機能に加え、デフォルトのタイトル、ラベル、担当者のアサインなどを自動的に追加できるようになりました。
古くなったコメントに対する改善
古くなったコードに対し、レビューを自動で折り畳むのをやめ、代わりに直近のコード変更に対して古くなってしまっていることを示すようになりました。コラボレータは、レビューコメントのきっかけとなったコード行が変更になった際にそれが古くなってしまったことが分かるようになります。
Pull Requestのレビュー依頼が行われると、マージボタンが自動的にアップデート
Pull Requestのレビューをサブミットすると、そのサブミットに対するレビュー結果次第で、マージボタンが自動でアップデートされるようになりました。この改善により、サイトをリフレッシュする必要がなくなりました。
リポジトリ作成画面でオーナー選択ドロップダウンをハイライト
リポジトリ作成画面で、オーナーを選択するドロップダウンが最初にハイライトされるようになりました。これにより、リポジトリを作成する際には、オーナーの選択をまず最初にに考えるようになります。こうすることで、リポジトリを作成するユーザーが、誤ったオーナーの元で作成してしまい、あとで所有権を変更するといったトラブルを防ぐことができます。
リポジトリの管理を改善
複数のOrganizationの一元管理や詳細な権限管理が容易になり、それら状況の可視性が向上しました。
リポジトリ作成の管理
GitHub Enterpriseの管理者やOrganizationのオーナーは、リポジトリの作成に対して制限を加えたいと思うことが頻繁にあります。今回のバージョンアップにより、ユーザのそのようなポリシーを設定することが可能になりました。ユーザに対してリポジトリを作成できるかどうか、Privateのみ許可するか否か、といった権限設定を行うことができます。これはインスタンスレベルにおいてもOrganizationレベルにおいても設定可能です。
コラボレータ招待の可視化
Organizationのオーナーは、そのOrganizationのメンバーがOutside Collaboratorを招待できるかどうかを管理することができるようになりました。この機能を設定すると、Organizationのメンバーが新しいコラボレーターを追加したい場合は、オーナーにリクエストを送信する必要があります。
GitHub Enterpriseの新機能に関する詳細はリリースノートをご確認ください。